前立腺肥大症の日帰り手術「CVP」の施行が可能です
当院では前立腺肥大症の手術として、CVP(接触式レーザー前立腺蒸散術)を行っております。従来型の手術に比べて、術中術後の出血が少なく、また手術後の痛みも少なく早期社会復帰が可能な手術です。当院院長はCVP(接触式レーザー前立腺蒸散術)プロクターの資格を保有しています。
CVP(接触式レーザー前立腺蒸散術)プロクター とは?
プロクターとは、外部の医療機関からの招聘に応じて、手術の指導や教育を行うことができる医師の資格です。
当院院長はCVP(接触式レーザー前立腺蒸散術)のプロクターとして認定され活動しています。
2016年より保険適応となりました。
当院では入院の必要がなく、日帰りで手術を行っています。
前立腺肥大症とは
前立腺肥大とは、男性の尿道をとりまく前立腺が肥大して尿道を圧迫し排尿障害を起こす病気です。尿が細くチョロチョロとしか出なかったり、排尿に時間がかかったり、頻尿になります。残尿が増えてくる為、細菌が感染して急性前立腺炎を起こすこともあります。 加齢とともに徐々に進行する疾患で、 50歳以上の男性に多くみられます。
治療は内服治療が第一選択となりますが、以下の場合手術のメリットがあります。
- 内服治療では症状が改善しない方
- 他疾患で複数のお薬を服用している方で、薬の量を減らしたい方
- 前立腺肥大症のお薬を服用したくない方
前立腺肥大症の手術
前立腺肥大症の代表的な内視鏡手術には大きく分けて3種類あります。
経尿道的切除術
電気メスを用いて少しずつ前立腺を削り取る手術です。
レーザー核出術
レーザーを用いて前立腺をくり抜く手術です。
レーザー蒸散術(CVP等)
レーザーを前立腺に照射して気化させ消失する手術です。
CVP(接触式レーザー前立腺蒸散術)とは
CVPは、Contact laser Vaporization of the Prostateの略で、
前立腺組織に光ファイバーを接触させてレーザー光を照射することで、前立腺組織に高熱を与え、
組織中の水分や血液を一瞬で沸点に到達させて蒸発させ、組織を気化して消失させてしまう最新の手術方法です。
CVP手術の特徴
- 欧米で最も行われているレーザー手術です
- 止血能が高い特徴があります
- 術後の出血や痛みが少なく早期社会復帰が可能です
- 前立腺の大きさや形態にもよりますが、射精機能を温存する方法もあります。ただし、100%温存できるとは限りません
CVP手術の実際
1内視鏡挿入
2レーザー照射開始
3空洞形成
4手技終了
CVPのファイバー(レーザー照射の先端部)について
CVPは、TwisterファイバーとXCAVATORファイバーの2種類が存在します。
Twisterファイバー
以前からある広く普及しているレーザーです。ヘッドが小さく、小回りが効くため小さい前立腺に適しています。細かい操作が可能なため、射精温存にも使用します。
XCAVATORファイバー
新しいファイバーで、日本でも近年認可されました。ヘッドが大きく、大きい前立腺に適しています。
当院では、2種類のファイバーを使用可能です。
2種類のファイバーを使用できる施設は日本でもまだ少数となっております。